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スイッチを選定する際の注意点と使用領域について

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スイッチを選定する際の注意点と使用領域について 
ご説明いたします。

負荷条件とスイッチの選定
 電源はACかDCか 

 ACの場合はあまり問題になりませんが、DCの場合いくつかの注意点があります。

            AC波形
          DC波形

DC回路の注意点

接点が離れるときに発生する火花をアークと言います。
ACでは回路電圧が0になる部分でアークが切れますが、DCは電圧が0になるところがないため
アークが長く持続して接点消耗が進みます。
したがって、ACに比べ、定格電流が少なくなります。
DCでは火花消去回路を接続する必要がある場合もあります。

 接続する装置(負荷)による注意点

 負荷の種類によって定常電流と突入電流に大きな差が発生する場合があります。

 ●抵抗負荷   抵抗分のみの負荷で力率が1の負荷。当社カタログ記載の定格はこの抵抗負荷での値を示しています。
 ●誘導負荷   トランス、リレー、ソレノイドなど 逆起電圧が発生し、電圧が高い場合または負荷の力率が低いほど
            逆起電圧は大きくなり接点消耗転移が多くなります。
 ●ランプ負荷   スイッチ投入時にフィラメント冷却状態での過渡電流が流れ接点溶着などの原因となります。

負荷の種類 突入電流
モーター 4~10倍
誘導 4~6倍
ランプ 10~15倍


 機種別DC定格

 抵抗負荷   
機種\定格電圧
8V
14V
30V
125V
AH
2
2
1
0.3
CH
2
2
1
0.3
EH
3
3
2
0.4
EH-G
3
3
2
0.4
KH
3
3
2
0.4
RH
2
2
1
0.3
VH 高負荷
2
2
1
0.3
WH
2
2
1
0.3
XH
2
2
1
0.3
YH
3
3
2
0.4
TA
3
3
2
0.4
PH
2
2
1
0.3
シリーズ2
5
5
5
0.4

 微小負荷

 電子回路に使用する信号用微弱電流で数mAの開閉に使用します。
 当社ではクロスバータイプの接点を用い、接触信頼性を高めています。

 ※クロスバータイプの接触信頼性と防塵性能を高めたEH-N高信頼性タイプもございます。
 EH-N クロスバー接点タイプ
 DC30V 0.1A 最小適用負荷 DC5V 1mA

 CPUなどの速い応答速度でご使用の場合はチャタリング(切り替わった際のばたつき)防止回路を入れてください。

 詳細は、照光式押しボタンスイッチの取扱説明および注意事項 をご覧ください。

★スイッチ接点の使用領域
     

  上記のグラフを参考にご利用ください。

 ●最小適用負荷(DC)
 ※機種別カタログに記載がない場合は、以下を目安にお考えください。
 
  銀(金めっき)接点 DC10mAから100mA
  クロスバー接点  最小DC5V 1mA



詳細はこちらをご覧下さい
照光式押しボタンスイッチの取扱説明および注意事項
   

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